地震でズレた屋根瓦、自分で上がって確認するのは絶対NG?プロに頼むまでの応急対応

地震でズレた屋根瓦を庭から見上げ、はしごを前に迷う男性(イラスト・イメージ)
公開日: 更新日: お客様相談室
宇土市 築28年 60代男性
宇土市 築28年 60代男性
地震で屋根の瓦が何枚かズレたように見えます。雨が降る前にブルーシートを掛けたいのですが、業者さんに電話してもつながりません。体力には自信があるので、自分で屋根に上がってしまおうかと迷っているのですが…やっぱり危ないでしょうか。
市原
市原
お気持ちはよく分かります。ですが、はっきり申し上げます。ご自分で屋根に上がるのは、絶対におやめください。瓦の被害はあとから直せますが、転落のケガは取り返しがつきません。屋根に上がらなくても、お家を雨から守るためにできることはたくさんあります。順番にご説明しますね。
市原功一朗この相談に答えるのは:市原 功一朗(日進塗工 代表・一級建築塗装技能士・外壁診断士)
熊本で30年、戸建て塗装1,500件以上。押し売りしない無料診断がモットーです。

結論:屋根には絶対に上がらないでください

地震後に自分で屋根に上がるのは絶対NG(イラスト)
災害のあとには、屋根の応急処置中の転落事故が毎回のように起きていて、消費者庁などの公的機関が繰り返し注意を呼びかけています。
屋根の上は、プロでも命綱や足場を使う場所です。特に地震のあとは、次の理由で普段より危険が増しています。
危険何が起きるか
瓦がゆるんでいる踏んだ瓦ごと滑り落ちる。見た目では分からない
余震が来る気象庁は地震後1週間程度、同規模の揺れに注意と呼びかけ
急いで作業しがち焦りは高所作業でいちばんの敵。判断が雑になる
ブルーシート自体が滑る掛けた後のシートの上は、プロでも危険な足場
2階の窓から身を乗り出しての確認や、脚立の上での背伸びも同じく危険です。「ちょっと見るだけ」が一番事故につながります。

業者を待つ間に、地上と室内でできること

屋根に上がらなくても、お家を守るためにできることは十分あります。優先順位の高い順にご紹介します。
業者を待つ間にできる3つのこと。地上から確認・室内で雨対策・写真で記録(図解)
ポイント1

① 地上から、離れて確認する

道路や庭から、双眼鏡やスマホのズームで屋根を見ます。瓦のズレ・欠け・浮きの場所をおおまかに把握できれば十分。四方から見ると見落としが減ります。落ちてきそうな瓦の下には近づかないでください。
ポイント2

② 室内側で雨に備える

天井にシミがある部屋は、家具や家電を移動し、床に防水シートやレジャーシート、バケツやタオルを用意します。天井のシミは日付を書いたメモと一緒に写真を撮っておくと、被害の進行が分かります。
ポイント3

③ 写真で記録する

家の四方の全体写真と、気になる箇所のズーム写真を、日付が分かる形で残します。罹災証明の申請や保険の手続きで「修理前の状態」の証拠になります。撮るのは修理・片付けの前、と覚えておいてください。

「今すぐ張ります」と来る訪問業者には、金額を先に

応急処置の作業前に金額を確認する住人(イラスト)
災害のあとは「ブルーシートを張ってあげる」と訪問してくる業者が現れます。中には、作業のあとで高額なシート代・作業代を請求する例があり、国民生活センターも災害に便乗した商法として注意を呼びかけています。
全ての訪問業者が悪質なわけではありません。ただ、次の2つだけは必ず守ってください。
守ること理由
作業の前に、金額を書面で確認する「あとで請求」が高額トラブルの典型パターンだから
屋根工事の契約はその場でしない応急処置と本工事は別の話。相見積もりが基本だから

実際にあったご相談:屋根の不安は「正直な診断」で解消できます

屋根は自分で確認できないぶん、不安が膨らみやすい場所です。私たちがお受けした相談でも、それがよく分かります。
ご相談の状況当社の対応
築17年。屋根と外壁の劣化が気になるが、どうしたら一番いいのか分からない状態を確認し「屋根は塗装で大丈夫」と正直にお伝えし、外壁と一緒に塗装
築35年超。乾式瓦とガルバリウム屋根、サビも出ていた瓦専用塗料とサビ止め処理を使い分けて屋根を延命
築19年。2階から雨漏りが始まっていた原因の目地を特定し、屋根の笠木もオーバーブリッジ工法で補強
※いずれも当社の施工記録・お客様の声に基づく実例です。
屋根に上がっての点検はプロに任せて、ご自身は「どこが気になるか」を地上からの写真で伝えていただければ十分です。

余震と台風、2つの時間軸で考える

気象庁は、大きな地震のあと1週間程度は同じ規模の揺れに注意するよう呼びかけています。揺れが続く間の屋根上作業は、プロにとっても危険度が高い状態です。
そして熊本は、これから台風の季節を迎えます。ブルーシートなどの応急処置は「仮の傘」で、数ヶ月しか持ちません。①まず応急処置で雨を止め、②揺れが落ち着いたら本格修理の順番を確保する。この2段構えが、遠回りに見えて一番確実です。

屋根の応急処置・修理を頼むときの3つのチェックポイント

ポイント1

作業前に金額を書面で示してくれるか

応急処置でも「いくらかかるか」を先に言えるのが誠実な業者です。金額を言わずに作業を始めようとしたら、いったん断って大丈夫です。
ポイント2

「今日契約」を迫らないか

本工事の契約を急がせる業者は要注意。本当にお客様のことを考える業者は、応急処置と本工事を分けて提案します。
ポイント3

地元の会社かどうか確かめられるか

事務所の所在地、固定電話、施工実績。災害のあとだけ現れて連絡先が携帯だけ、という業者は避けましょう。
日進塗工は熊本市北区で30年、この3つすべてに「はい」とお答えできます。今は順番にお伺いしている状況ですが、受付状況は正直にお伝えし、順番が来次第必ず駆けつけます。

まとめ:瓦は直せます。ケガは取り返せません

市原
市原
今日のまとめは3つです。①屋根には絶対に上がらない。②地上からの確認・室内の雨対策・写真の記録で、今できることは十分。③訪問業者には「作業の前に金額を」。
業者につながらない間、何もできていないように感じるかもしれません。でも、安全に待つことも立派な応急対応です。屋根の写真を送っていただくだけのご相談も歓迎します。押し売りは絶対にいたしません。
屋根の無料点検・ご相談はこちらから
お電話:096-339-4539(有限会社 日進塗工/熊本市北区龍田)
お問い合わせフォームはこちら
「記事を読んだ」とお伝えいただければ話が早いです。地上から撮った写真を見せていただくだけでもOK。被害箇所の写真記録もお手伝いします。

この記事を書いた人

有限会社日進塗工 代表 市原功一朗

市原 功一朗(いちはら こういちろう)
有限会社日進塗工 代表|一級建築塗装技能士・外壁診断士

熊本市北区龍田を拠点に、地域の家々を塗り続けて30年。一級建築塗装技能士・外壁診断士として、熊本特有の暑さや雨風に合わせた戸建て塗装を累計1,500件以上手掛けてきました。「見えない下地処理こそ丁寧に」を信条に、押し売りのない無料診断を徹底。地元の視覚障がい者フットサル(ブラインドサッカー)のスポンサーなど、地域福祉への支援にも取り組んでいます。完工後も熊本の「住まいの主治医」として、年1回の無料点検で長くお付き合いしています。

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