地震のあと、雨の日に急に雨漏りが始まった。目に見えない亀裂が水の通り道になる仕組み

天井のシミを見上げる男性(イラスト・イメージ)
公開日: お客様相談室
合志市 築21年 40代男性
合志市 築21年 40代男性
地震のあとの最初の雨で、今まで何ともなかった天井に急にシミが出ました。地震で家のどこかが壊れたとしか思えないのですが、外から見ても屋根や壁に大きな異常は見当たりません。DIYは得意なほうですが、どこから水が入っているのかさっぱり分からなくて。夕立のたびに天井を見上げています。
市原
市原
「大きな穴がないのに雨漏り」。地震のあとに一番増えるパターンです。種明かしをすると、雨は目に見えないほどの小さな入口から入り、入口から離れた場所に出てきます。だから外から見ても分からないんです。仕組みと、ご自宅でできる記録の付け方をご説明しますね。
市原功一朗この相談に答えるのは:市原 功一朗(日進塗工 代表・一級建築塗装技能士・外壁診断士)
熊本で30年、戸建て塗装1,500件以上。押し売りしない無料診断がモットーです。

結論:大きな穴がなくても、雨は入ります

雨漏りというと、屋根に穴が空いた状態を想像しがちです。でも実際の雨漏りの多くは、幅1mmに満たない隙間から始まります。
地震の揺れは、家の防水の「つなぎ目」を選ぶように傷めます。目地のシーリング、サッシまわり、板金の重なり。どれも表からは異常が見えにくい場所です。
だからこそ、「外から見て何ともないのに漏る」が起きます。あなたの見落としではありません。

地震がつくる「見えない水の入口」3つ

見えない水の入口3つ。サッシまわりの目地切れ・シーリングの裂け・板金の浮き(図解)
入口なぜ地震で傷むか見えにくい理由
サッシまわりの目地切れ窓は壁の切れ目。揺れの力が四隅に集中する切れ目が細く、正面からは影になって見えない
シーリングの裂けつなぎ目は揺れを吸収する場所。引き伸ばされて裂ける表面は繋がって見えても、内部で切れていることがある
板金の浮き・ゆるみ屋根の板金は釘やビス留め。揺れで浮く地上からは角度的に見えない
さらに厄介なのは、水の性質です。入口から入った雨水は、防水紙の上や柱を伝って流れ、入口から数メートル離れた天井に出てくることも珍しくありません。「シミの真上を直したのに止まらない」のは、このためです。

原因特定の最大の武器は、あなたの「記録」です

いつ・どの雨で・どこに漏れたかをメモする男性(イラスト)
ポイント1

「いつ・どの雨で・どこに」をメモする

日付、雨の強さ(小雨か土砂降りか)、風の向き、シミの場所と大きさ。この記録が揃うと、原因の候補が一気に絞れます。「横なぐりの雨のときだけ漏る」なら壁面系、「静かな雨でも漏る」なら屋根系、という具合です。
ポイント2

シミは日付入りで定点撮影

同じ位置・同じ角度で撮り続けると、広がりの速さが分かります。広がりが速ければ優先度も上がります。
ポイント3

自分でコーキングで塞がない

怪しい隙間を手当たり次第に塞ぐと、水の通り道が変わって別の場所から漏れ、原因特定がさらに難しくなります。応急は「室内で受ける」に留め、塞ぐのは、原因が分かってからにしてください。

当社の実例:原因は「横目地の劣化」でした

ご相談の状況当社の対応
築19年。2階の壁から雨漏りが始まっていた状況確認で横目地の劣化を原因と特定。シーリングヘラを厚みの出る形状に変えて入念に打ち直し
築35年超。2階ベランダ周辺からの雨漏り外壁のひび割れを入念に補修し、雨風の当たる木部(幕板・破風板)の腐食は木材ごと交換
※いずれも当社の施工記録に基づく実例です。
どちらも共通するのは、塞ぐ前に「入口を特定した」こと。雨漏り修理は、入口探しが8割です。

まとめ:塞ぐ前に、調べる

市原
市原
今日のまとめは3つです。①地震後の雨漏りは、目に見えない小さな入口から始まる。②水は入口から離れた場所に出る。だから記録(いつ・どの雨で・どこに)が最大の武器。③自分で塞がない。応急は室内で受けるまで。
「この記録で原因は絞れますか?」というご相談、大歓迎です。メモと写真を見せていただければ、調査の進め方からご案内します。押し売りは絶対にいたしません。
雨漏りの原因調査・無料点検のご相談はこちらから
お電話:096-339-4539(有限会社 日進塗工/熊本市北区龍田)
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「記事を読んだ」とお伝えいただければ話が早いです。雨の記録と写真をお持ちいただければ、原因の見立てからご案内します。

この記事を書いた人

有限会社日進塗工 代表 市原功一朗

市原 功一朗(いちはら こういちろう)
有限会社日進塗工 代表|一級建築塗装技能士・外壁診断士

熊本市北区龍田を拠点に、地域の家々を塗り続けて30年。一級建築塗装技能士・外壁診断士として、熊本特有の暑さや雨風に合わせた戸建て塗装を累計1,500件以上手掛けてきました。「見えない下地処理こそ丁寧に」を信条に、押し売りのない無料診断を徹底。地元の視覚障がい者フットサル(ブラインドサッカー)のスポンサーなど、地域福祉への支援にも取り組んでいます。完工後も熊本の「住まいの主治医」として、年1回の無料点検で長くお付き合いしています。

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