サイディングの目地コーキングが地震で切れた?隙間からの水の侵入を防ぐ緊急度の判断

サイディングの目地の切れ目を確認する女性(イラスト・イメージ)
公開日: お客様相談室
菊陽町 築13年 30代女性
菊陽町 築13年 30代女性
地震のあと、サイディングのつなぎ目のゴム(コーキング)に切れ目や剥がれが増えた気がします。もともと痩せてきていたのですが、地震でとどめを刺されたのか、隙間の奥が見える場所もあって…。雨が入らないか心配です。小さい子が2人いるので、工事はできればまとめて効率よくやりたいです。
市原
市原
よく気づかれましたね。コーキングは家の防水の生命線で、揺れを吸収する役割ゆえに、地震で一番傷みやすい部位なんです。緊急度は「切れの深さ」で判断できます。見分け方から応急対応、まとめて直す段取りまでご説明しますね。
市原功一朗この相談に答えるのは:市原 功一朗(日進塗工 代表・一級建築塗装技能士・外壁診断士)
熊本で30年、戸建て塗装1,500件以上。押し売りしない無料診断がモットーです。

結論:緊急度は「切れの深さ」で決まります

コーキングの切れ3段階。表面のひび・破断・剥離(図解)
状態見た目緊急度
① 表面のひび細かいひび模様。奥は見えない様子見でOK。次の塗装時にまとめて打ち替え
② 破断真ん中で割れて、奥(青や黒の材料や隙間)が見える雨水の入口。応急の仮養生→計画的に打ち替え
③ 剥離壁との境目から剥がれて浮いている破断と同様に入口。範囲が広がりやすく優先度高め
コーキングは経年で痩せて硬くなり、そこに地震の揺れが加わると一気に切れます。築13年なら、ちょうど寿命のサインが出始める時期。地震はきっかけで、素材の交換時期が来ていたと考えるのが正確です。

なぜ目地の切れ目を放っておけないのか

サイディングの外壁は、板そのものより「つなぎ目」が防水の要です。目地が開くと、雨水がサイディングの裏側に回ります。
裏に回った水は、壁材の反り・凍害・下地の腐食と、見えないところで被害を育てます。行き着く先は、塗装では済まない「張り替え」の工事です。
目地の一本の切れ目は、家全体の防水の切れ目。小さいうちの手当てが、一番安くつきます。

応急対応:仮養生は「防水テープ」でOK

切れた目地に防水テープで仮養生する手元(イラスト)
奥まで開いた破断・剥離を見つけたら、ホームセンターの外装用防水テープで上から塞ぐ仮養生で、当面の雨はしのげます。手の届く範囲だけで大丈夫です。脚立の上での無理な作業はしないでください。
ひとつ注意点。ホームセンターのコーキング材を自分で充填するのは、おすすめしません。古い材料の上に新しい材料を乗せても密着せず、かえって本補修のときに撤去の手間(=費用)が増えるからです。仮養生は「貼るだけ」に留めるのがコツです。

本補修:「打ち替え」を、塗装と同時に

工法内容当社の考え
打ち替え古いコーキングを全て撤去して新しく充填基本はこちら。防水性能がリセットされる
増し打ち古い材料の上から足す密着不良のリスク。基本はおすすめしない
そして「まとめて効率よく」を叶えるのが、塗装との同時施工です。コーキング打ち替えも塗装も足場が必要な工事なので、別々にやると足場代が二重にかかります。築13年なら塗装の検討時期とも重なるため、同時に計画する価値は十分あります。
当社の実例でも、築19年のお宅で既存シーリングを窓まわりまで全撤去して打ち替え、塗装と同時に仕上げました。塗料の耐用年数に合わせて高耐候のシーリング材を選ぶ(塗料20年ならシーリングも20年級に)という考え方も、同時施工ならではです。
※実例は当社の施工記録に基づきます。

まとめ:小さいうちの手当てが、一番安い

市原
市原
今日のまとめは3つです。①緊急度は切れの深さ。奥が見えたら雨水の入口。②応急は防水テープの仮養生まで。自分でコーキング充填はしない。③本補修は「全撤去して打ち替え」を塗装と同時に。
目地の写真を送っていただければ、3段階のどれかの見立てをお答えできます。「うちの目地、どの段階ですか?」のご相談、歓迎です。押し売りは絶対にいたしません。
目地の点検・打ち替えのご相談はこちらから
お電話:096-339-4539(有限会社 日進塗工/熊本市北区龍田)
お問い合わせフォームはこちら
「記事を読んだ」とお伝えいただければ話が早いです。目地の写真を見せていただくだけでもOK。塗装との同時施工のお見積もりも承ります。

この記事を書いた人

有限会社日進塗工 代表 市原功一朗

市原 功一朗(いちはら こういちろう)
有限会社日進塗工 代表|一級建築塗装技能士・外壁診断士

熊本市北区龍田を拠点に、地域の家々を塗り続けて30年。一級建築塗装技能士・外壁診断士として、熊本特有の暑さや雨風に合わせた戸建て塗装を累計1,500件以上手掛けてきました。「見えない下地処理こそ丁寧に」を信条に、押し売りのない無料診断を徹底。地元の視覚障がい者フットサル(ブラインドサッカー)のスポンサーなど、地域福祉への支援にも取り組んでいます。完工後も熊本の「住まいの主治医」として、年1回の無料点検で長くお付き合いしています。

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