地震で傾いたブロック塀や門柱、そのままで大丈夫?補修・撤去の判断基準と自治体の助成
熊本市東区 築25年 50代男性
地震で庭のブロック塀が少し傾きました。倒れてはいないのですが、通学路に面しているので、子どもたちに何かあったらと思うと怖くて。町内会でも塀の話題が出ていて、ご近所の目も気になります。どこに相談すべきか、直すのか壊すのか、費用の助成があるのかも分かりません。

市原
通学路に面した塀を心配される。その感覚がとても大事です。ブロック塀は、地震のたびに人身事故が起きてきた設備で、所有者に管理責任があります。順番にいきましょう。今日やるのは「人を近づけない工夫」、次にやるのは「セルフチェックと市町村への相談」です。順にご説明しますね。
この相談に答えるのは:市原 功一朗(日進塗工 代表・一級建築塗装技能士・外壁診断士)熊本で30年、戸建て塗装1,500件以上。押し売りしない無料診断がモットーです。
結論:傾いた塀は「様子見」せず、人を近づけない工夫から
2018年の大阪府北部地震では、ブロック塀の倒壊で通学中の児童が亡くなる事故が起き、全国で塀の安全点検が課題になりました。これを受けて国土交通省が、誰でもできる塀の点検チェックポイントを公表しています。
大切なのは順番です。倒れていなくても、傾いた塀は次の余震で倒れる可能性があります。「調べてから対策」ではなく、「対策してから調べる」でいきましょう。
大切なのは順番です。倒れていなくても、傾いた塀は次の余震で倒れる可能性があります。「調べてから対策」ではなく、「対策してから調べる」でいきましょう。
今日やること:通行する人を守る

傾きやぐらつきのある塀には、カラーコーンやロープで「塀沿いを歩かせない」工夫をします。通学路なら、町内会や学校に一言伝えておくのも有効です。
ご自分で塀を押して傾きを確かめるのはやめてください。ぐらついた塀は、押した方向に倒れます。確認は目視までにしてください。
ご自分で塀を押して傾きを確かめるのはやめてください。ぐらついた塀は、押した方向に倒れます。確認は目視までにしてください。
セルフチェック:国交省のチェックポイントで確認

国土交通省が公表しているチェックポイントでは、「塀が高すぎないか」「控え壁(塀を裏から支える壁)はあるか」「傾き・ぐらつきはないか」「ひび割れはないか」「基礎はあるか」といった項目を確認します(出典:国土交通省「建築物の既設の塀の安全点検について」)。塀の中の鉄筋の有無など、外から見えない項目は専門家の診断が必要です。
| チェック | 見るポイント |
|---|---|
| 高さ | 見上げるほど高い塀は、それだけで負担が大きい |
| 控え壁 | 長い塀に裏側の支えがないと、揺れに弱い |
| 傾き・ぐらつき | 地震後に新しく出た傾きは要注意サイン |
| ひび割れ | 横一直線のひびや、根元のひびは特に注意 |
補修か撤去か、そして助成制度
チェックで不安が残った塀の選択肢は、大きく2つです。
①補修・つくり直し:基礎や鉄筋の状態次第。中途半端な「継ぎ足し補修」は、かえって危険なこともあります。
②撤去(+軽いフェンス等への交換):安全面では最も確実。アルミフェンスや生け垣なら、倒壊の心配がなくなります。
そして多くの自治体に、危険なブロック塀の撤去費用を補助する制度があります。対象条件(通学路沿い・高さなど)や金額は自治体ごとに違うため、お住まいの市町村の建築関連窓口で「ブロック塀の撤去助成はありますか」と確認してください。地震後は制度が拡充されることもあります。
①補修・つくり直し:基礎や鉄筋の状態次第。中途半端な「継ぎ足し補修」は、かえって危険なこともあります。
②撤去(+軽いフェンス等への交換):安全面では最も確実。アルミフェンスや生け垣なら、倒壊の心配がなくなります。
そして多くの自治体に、危険なブロック塀の撤去費用を補助する制度があります。対象条件(通学路沿い・高さなど)や金額は自治体ごとに違うため、お住まいの市町村の建築関連窓口で「ブロック塀の撤去助成はありますか」と確認してください。地震後は制度が拡充されることもあります。
先にお伝えしておきます:塀の工事は専門外の領域も含みます
当社は塗装・防水の専門会社です。ブロック塀の構造診断や撤去工事そのものは、外構・エクステリアの専門領域になります。
ですので、この相談については「当社に任せてください」とは言いません。その代わり、点検にお伺いした際に塀の状態も一緒に目視で確認し、必要なら行政の窓口や信頼できる専門業者への橋渡しをいたします。住まいの困りごとの交通整理役として、遠慮なくお使いください。
ですので、この相談については「当社に任せてください」とは言いません。その代わり、点検にお伺いした際に塀の状態も一緒に目視で確認し、必要なら行政の窓口や信頼できる専門業者への橋渡しをいたします。住まいの困りごとの交通整理役として、遠慮なくお使いください。
まとめ:塀の安全は「まちの安全」です

市原
今日のまとめは3つです。①今日やるのは、人を塀に近づけない工夫。②国交省のチェックポイント(高さ・控え壁・傾き・ひび)で確認。押して確かめない。③撤去には自治体の助成がある場合が多い。市町村の窓口へ。
通学路を心配されるお気持ちそのものが、まちの安全を守っています。外壁点検のついでの「塀も見てほしい」、歓迎です。押し売りは絶対にいたしません。
通学路を心配されるお気持ちそのものが、まちの安全を守っています。外壁点検のついでの「塀も見てほしい」、歓迎です。押し売りは絶対にいたしません。
外壁点検のご相談はこちらから(塀の目視確認も一緒に)
お電話:096-339-4539(有限会社 日進塗工/熊本市北区龍田)
お問い合わせフォームはこちら
「記事を読んだ」とお伝えいただければ話が早いです。塀の本格的な診断・工事は、行政窓口や専門業者への橋渡しをいたします。
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この記事を書いた人

市原 功一朗(いちはら こういちろう)
有限会社日進塗工 代表|一級建築塗装技能士・外壁診断士
熊本市北区龍田を拠点に、地域の家々を塗り続けて30年。一級建築塗装技能士・外壁診断士として、熊本特有の暑さや雨風に合わせた戸建て塗装を累計1,500件以上手掛けてきました。「見えない下地処理こそ丁寧に」を信条に、押し売りのない無料診断を徹底。地元の視覚障がい者フットサル(ブラインドサッカー)のスポンサーなど、地域福祉への支援にも取り組んでいます。完工後も熊本の「住まいの主治医」として、年1回の無料点検で長くお付き合いしています。