10年前の熊本地震を経験した家こそ要注意。繰り返しの揺れで進む外壁・屋根のダメージ

夕方の空の下、10年を過ごした家を見上げる男性(イラスト・イメージ)
公開日: お客様相談室
益城町 築20年 50代男性
益城町 築20年 50代男性
10年前の熊本地震のときも、うちは倒れずに耐えてくれました。今回も無事です。でも、震度7クラスを2度も経験した家がこの先も大丈夫なのか、ふと不安になります。10年前は一部損壊で、自費で補修しました。ただ、あのときどこまでちゃんと直したのか、記憶も曖昧になっていて…。
市原
市原
2度の大きな揺れを耐えたお家。まず、それはお家が頑張ってくれた証です。そのうえで一つだけお伝えしたいのですが、揺れの経験は外壁や屋根に「見えない形」で残ります。大事なのは、10年前と今回をまとめて棚卸しすること。この機会にやるべきことを、順にご説明しますね。
市原功一朗この相談に答えるのは:市原 功一朗(日進塗工 代表・一級建築塗装技能士・外壁診断士)
熊本で30年、戸建て塗装1,500件以上。押し売りしない無料診断がモットーです。

結論:「2度目も無事だった」で終わらせず、まとめて棚卸しを

2016年と2026年、2度の揺れで見えないダメージは重なる(図解)

2016年の熊本地震では、住家被害約19万5千棟のうち約8割が「一部損壊」でした(出典:内閣府「熊本地震における災害対応」資料)。そして気象庁は、今回の令和8年熊本地震を2016年と同じ「横ずれ断層型」と分析しています。

つまり、県内の多くの家は「10年前に小さな傷を負い、その上に今回の揺れを受けた」状態です。1回ごとの傷は小さくても、同じ場所に力が2度かかれば、傷は深くなります。目地・ひび・瓦のゆるみは、まさにその「同じ場所」です。

繰り返しの揺れで進む3つのダメージ

場所1度目の揺れで2度目の揺れで
目地のシーリング内部に細かい亀裂。表面はまだ繋がって見える亀裂が貫通し、破断・剥離に進む
外壁のクラック微細なひび(補修済みでも下地に応力の跡)同じ線上でひびが再発・拡大しやすい
屋根の瓦・板金留め付けがわずかにゆるむゆるみが進み、ズレ・浮きとして現れる
「10年前に補修した箇所」も要チェックです。補修が悪かったという意味ではなく、一度力がかかった場所は構造的に弱点になりやすいから。補修跡の上に新しいひびが出ていないかは、点検で必ず見るポイントです。

10年分の棚卸し:やることは3つ

診断士と一緒に家の状態を棚卸しする施主(イラスト)
ポイント1

10年前の記録を探す

当時の罹災証明、補修の見積書・領収書・写真。「どこを・どう直したか」が分かる資料は、今回の点検の精度を大きく上げます。見つからなくても大丈夫、点検で現状から読み取れます。
ポイント2

今回の状態を記録する

家の四方の全体写真と、気になる箇所の近景。10年前の記録と並べれば、「進んだのか・止まっているのか」が見えます。
ポイント3

「前回からの変化」を見る点検を受ける

単発の点検ではなく、2016年→2026年の変化に注目した点検が有効です。補修跡・目地・開口部まわりを重点的に見ます。

私たちも、10年前をこの土地で経験しました

2016年の地震のあと、当社は地元でたくさんの震災補修をお手伝いしました。震災で損傷した外壁の補修と塗装での一新、修復後の色ムラの解消。当時の施工記録は、今も当社に残っています(気象庁「熊本地震から10年」特設サイトにもあるとおり、2026年はちょうど10年の節目でした)。

10年前の被害の出方と、今回の被害の出方。その両方を地元で見てきた経験は、「この家のこの症状は、様子見でいいのか、手を打つべきか」の判断に直結します。益城町をはじめ、前回被害の大きかった地域のお家こそ、遠慮なくご相談ください。

まとめ:10年分の不安に、区切りをつけましょう

市原
市原
今日のまとめは3つです。①2度の揺れのダメージは「同じ場所」に重なる。目地・ひび・補修跡が要チェック。②10年前の記録を探し、今回の状態と並べて棚卸しを。③「前回からの変化」を見る点検で、この先の見通しを立てる。
「あと20年、この家で安心して暮らしたい」。その気持ちに、点検という形でお応えします。10年分の不安、まとめて診させてください。押し売りは絶対にいたしません。
10年分の棚卸し点検のご相談はこちらから
お電話:096-339-4539(有限会社 日進塗工/熊本市北区龍田)
お問い合わせフォームはこちら
「記事を読んだ」とお伝えいただければ話が早いです。2016年当時の補修記録をお持ちの方は、点検時にご用意いただくと精度が上がります。

この記事を書いた人

有限会社日進塗工 代表 市原功一朗

市原 功一朗(いちはら こういちろう)
有限会社日進塗工 代表|一級建築塗装技能士・外壁診断士

熊本市北区龍田を拠点に、地域の家々を塗り続けて30年。一級建築塗装技能士・外壁診断士として、熊本特有の暑さや雨風に合わせた戸建て塗装を累計1,500件以上手掛けてきました。「見えない下地処理こそ丁寧に」を信条に、押し売りのない無料診断を徹底。地元の視覚障がい者フットサル(ブラインドサッカー)のスポンサーなど、地域福祉への支援にも取り組んでいます。完工後も熊本の「住まいの主治医」として、年1回の無料点検で長くお付き合いしています。

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