罹災証明が「一部損壊」でも使える支援はある?半壊・準半壊との違いと申請の流れ

罹災証明の結果を前に困惑する夫婦(イラスト・イメージ)
公開日: 更新日: お客様相談室
菊陽町 築16年 40代男性
菊陽町 築16年 40代男性
罹災証明の判定が「一部損壊」でした。ニュースでは支援金の話をよく聞くのに、一部損壊はほとんど対象外らしいと知ってショックです。外壁のひびと瓦のズレで、見積もりは数十万円になりそうなのに、全部自己負担なんでしょうか。住宅ローンも教育費もあって、正直きついです。
市原
市原
お気持ち、よく分かります。まずお伝えしたいのは、10年前の熊本地震では被害を受けた住家の約8割が「一部損壊」だったこと。つまり、同じ立場の方が一番多いのです。そして「一部損壊=支援ゼロ」ではありません。確認すべき窓口を順に整理しますね。
市原功一朗この相談に答えるのは:市原 功一朗(日進塗工 代表・一級建築塗装技能士・外壁診断士)
熊本で30年、戸建て塗装1,500件以上。押し売りしない無料診断がモットーです。

結論:「一部損壊」は支援ゼロではありません。窓口を順に確認しましょう

たしかに、国の大きな支援制度(応急修理制度や被災者生活再建支援金)は、準半壊や半壊以上が対象の中心です。
ですが、一部損壊の方にも確認する価値のある窓口はあります。「どうせ何もない」と諦めて動かないのが、一番もったいない選択です。

まず被害区分のしくみを知る

罹災証明の被害区分。全壊から一部損壊まで6区分、2016年は約8割が一部損壊(図解)

罹災証明の被害認定は、全壊・大規模半壊・中規模半壊・半壊・準半壊・一部損壊の区分で行われます。2016年の熊本地震では、住家被害約19万5千棟のうち一部損壊が152,749棟と約8割を占めました(出典:内閣府「熊本地震における災害対応」資料)。「被害は受けたが、支援の手厚い区分には入らない」。この層が一番厚いのです。

一部損壊でも確認したい4つの窓口

窓口確認すること
① 地震保険(加入している場合)外壁ひび割れ等は「一部損」認定で保険金額の5%が支払われる可能性。判定基準は時価の3%以上の損害
② 市町村の独自支援災害の規模によって、見舞金や独自の修理支援が後から創設されることがある。2016年も支援策が段階的に広がった
③ 税・保険料などの減免罹災証明をもとに、税金や各種保険料の減免・猶予が受けられる場合がある。市町村の窓口で確認
④ 修理の優先順位づけ制度ではないが効果は大きい。緊急箇所(雨水の入口)から直し、美観は後回しにすれば出費を平準化できる

地震保険の損害区分と支払割合は財務省「地震保険制度の概要」に整理されています。市町村の支援は発表が随時更新されるため、お住まいの市町村のホームページをこまめに確認してください。

判定に納得できないときは「再調査」を頼めます

市役所の窓口で相談する男性(イラスト)
罹災証明の判定は、再調査(二次調査)を申請できます。外からの目視では分からなかった被害(たとえば室内側のひびや、屋根の見えない損傷)がある場合は、写真を揃えて市町村の窓口に相談してみてください。
判定が変われば、使える制度も変わります。ここでも「修理前の写真」が効いてきます。

修理費を抑える考え方:全部いっぺんに直さなくていい

数十万円の見積もりを前にすると途方に暮れますが、全部を今すぐ直す必要はありません。
優先すべきは「雨水の入口」だけ。ひびの仮止めやシーリングの応急補修で水を止めておけば、仕上げの塗装は家計と相談しながら、数ヶ月〜1年先に回せます。
当社では、緊急箇所だけの見積もりと、全体をまとめた見積もりの2本立てでお出しすることもできます。

まとめ:一番多い「一部損壊」だからこそ、正しい動き方を

市原
市原
今日のまとめは3つです。①一部損壊は支援ゼロではない。地震保険・市町村の独自支援・減免を順に確認。②納得できない判定は再調査を申請できる。③修理は「雨水の入口」から優先すれば、出費は平準化できる。
「うちの場合、何から確認すればいい?」という交通整理のご相談も歓迎です。見積もりは緊急箇所だけの分割にも対応します。押し売りは絶対にいたしません。
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お電話:096-339-4539(有限会社 日進塗工/熊本市北区龍田)
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「記事を読んだ」とお伝えいただければ話が早いです。緊急箇所だけの見積もりにも対応。ご家計に合わせた直し方を一緒に考えます。

この記事を書いた人

有限会社日進塗工 代表 市原功一朗

市原 功一朗(いちはら こういちろう)
有限会社日進塗工 代表|一級建築塗装技能士・外壁診断士

熊本市北区龍田を拠点に、地域の家々を塗り続けて30年。一級建築塗装技能士・外壁診断士として、熊本特有の暑さや雨風に合わせた戸建て塗装を累計1,500件以上手掛けてきました。「見えない下地処理こそ丁寧に」を信条に、押し売りのない無料診断を徹底。地元の視覚障がい者フットサル(ブラインドサッカー)のスポンサーなど、地域福祉への支援にも取り組んでいます。完工後も熊本の「住まいの主治医」として、年1回の無料点検で長くお付き合いしています。

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