地震のあと業者に電話がつながらない…修理の順番を待つ間に自分でできる雨養生と応急処置

業者に電話がつながらず困る女性(イラスト・イメージ)
公開日: 更新日: お客様相談室
熊本市中央区 築17年 40代女性
熊本市中央区 築17年 40代女性
屋根と外壁の被害を直したくて、業者さんに何件も電話をかけているのですが、どこも「順番待ちで数週間先」と言われるか、そもそもつながりません。その間に雨が降ったらと思うと気が気でなくて…。SNSの情報にも振り回されて、正直疲れてきました。自分でできることはないでしょうか。
市原
市原
お疲れのことと思います。まず安心していただきたいのは、災害のあとに業者がつかまらないのは、あなたのお家だけではないということです。そして、待っている時間は「何もできない時間」ではありません。今日からできる安全な備えと、つながらない時の上手な動き方を、順にご説明しますね。
市原功一朗この相談に答えるのは:市原 功一朗(日進塗工 代表・一級建築塗装技能士・外壁診断士)
熊本で30年、戸建て塗装1,500件以上。押し売りしない無料診断がモットーです。

結論:焦って「すぐ来る業者」に飛びつかないでください

災害の直後は、地元の業者に依頼が集中し、順番待ちが発生します。これは避けられない現実で、10年前の熊本地震のときも同じでした。
ここで一番危ないのは、待ちきれずに「今すぐできます」と飛び込みで来た業者に、その場で頼んでしまうことです。地元の業者が手一杯のこの時期に、すぐ動ける業者には理由がある。そう考えて、一呼吸置いてください。
待つ間にできる備えを済ませておけば、多少の雨は乗り切れます。

つながらない時の、3つの動き方

電話がつながらない時の3つの動き方。伝言を残す・市の窓口も確認・その場契約はしない(図解)
動き方ポイント
① 留守電・問い合わせフォームに残す電話が混み合っていても、伝言やフォームは後から必ず確認されます。名前・住所・被害の内容・希望の連絡時間帯を残しましょう
② 市町村の窓口も確認する公費でブルーシート展張などをしてもらえる制度が動いていることがあります(後述)
③ 飛び込み業者とその場で契約しない見積もりを聞くだけならOK。ただし契約は、金額と会社の所在を確かめてから

実際に今回の地震では、熊本市が災害救助法「住家の緊急の修理」制度の案内(熊本市公式サイト)を出しています。屋根や外壁へのブルーシート展張などの応急的な修理を、上限56,400円まで市が業者へ直接支払う仕組みです。ただし完了期限は災害発生の日から10日以内と短いため、対象になりそうな方は早めに市の窓口へご確認ください。お住まいの市町村で同様の制度が動いているかは、各市町村の発表をご覧ください。

待つ間にできる、室内の雨そなえ

天井のシミの下に防水シートとバケツを置いて雨に備える夫婦(イラスト)
ポイント1

天井にシミのある部屋から備える

家具や家電を移動し、床に防水シートやレジャーシートを敷いて、バケツとタオルを用意します。ポタポタ音が響く場合は、バケツの底にタオルを1枚沈めると静かになります。
ポイント2

被害と「雨のあとの変化」を記録する

天井のシミは、日付を書いたメモと一緒に写真を撮っておきましょう。雨のたびにシミが広がっていないかを比べられると、業者が原因を特定する大きな手がかりになります。
ポイント3

危ないことはしない

屋根に上がる、濡れた電気設備に触る、剥がれかけの外壁に近づく。この3つは絶対にやめてください。被害は直せますが、ケガは取り返しがつきません。

熊本の雨は待ってくれない。でも、順番は必ず来ます

熊本は年間降水量が約2,007mmと全国有数の雨の多い土地です(出典:気象庁「熊本」平年値)。だからこそ、応急の雨そなえには意味があります。室内の養生と写真の記録さえできていれば、本格修理までの数週間は十分にしのげるお家がほとんどです。

逆に、焦って手配した飛び込み業者の高額請求や手抜き工事は、あとから取り返すのがとても大変です。国民生活センターも、災害のあとは便乗した悪質商法が増えると繰り返し注意を呼びかけています。
「待つ」と決めて備えることは、立派な応急対応です。

まとめ:待ち時間を「準備の時間」に変えましょう

市原
市原
今日のまとめは3つです。①伝言・フォームで連絡を残し、市町村の制度も確認する。②室内の雨そなえと写真の記録を済ませる。③「すぐ来る」飛び込み業者とその場で契約しない。
当社も今、順番にお伺いしている状況です。受付の状況は正直にお伝えしますし、お待ちいただく間にやっておくとよいことも、お電話やメールでご案内できます。留守電やフォームに残していただければ、必ず折り返します。
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お電話:096-339-4539(有限会社 日進塗工/熊本市北区龍田)
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「記事を読んだ」とお伝えいただければ話が早いです。留守電・フォームへの伝言には必ず折り返します。待つ間の備え方のご質問だけでも歓迎です。

この記事を書いた人

有限会社日進塗工 代表 市原功一朗

市原 功一朗(いちはら こういちろう)
有限会社日進塗工 代表|一級建築塗装技能士・外壁診断士

熊本市北区龍田を拠点に、地域の家々を塗り続けて30年。一級建築塗装技能士・外壁診断士として、熊本特有の暑さや雨風に合わせた戸建て塗装を累計1,500件以上手掛けてきました。「見えない下地処理こそ丁寧に」を信条に、押し売りのない無料診断を徹底。地元の視覚障がい者フットサル(ブラインドサッカー)のスポンサーなど、地域福祉への支援にも取り組んでいます。完工後も熊本の「住まいの主治医」として、年1回の無料点検で長くお付き合いしています。

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