罹災証明書の写真の撮り方4ステップ|被害写真は「修理する前」に撮る

この相談に答えるのは:市原 功一朗(日進塗工 代表・一級建築塗装技能士・外壁診断士)熊本で30年、戸建て塗装1,500件以上。押し売りしない無料診断がモットーです。
結論:「撮ってから直す」。この順番だけ守ってください
認定は市町村の調査員による現地調査や、写真による判定で行われます。だからこそ、修理や片付けで現場が変わってしまう前の写真が大切なのです。
逆に言えば、写真さえきちんと残せば、雨漏りを止める応急処置も、危険な瓦の片付けも、待つ必要はありません。
罹災証明書と被害認定の仕組みは、内閣府「災害に係る住家の被害認定と罹災証明書の概要」に整理されています。申請窓口はお住まいの市町村です(熊本市の方は熊本市「住家のり災証明書の発行について」へ)。
罹災証明書の写真の撮り方 4つの基本

| 順番 | 撮るもの | コツ |
|---|---|---|
| ① 家の四方から全体 | 建物の全景を東西南北から | どの家の写真かが分かる。表札や周囲が写り込むとなお良い |
| ② 被害箇所の遠景 | 被害がどの位置にあるか分かる距離感で | 「2階の南側の壁」と分かるように |
| ③ 被害箇所の近景 | ひび・ズレ・剥がれに寄って | 1箇所につき数枚。ピンぼけ予備も撮る |
| ④ 寸法が分かる1枚 | メジャーや定規、名刺を当てて | ひびの幅・長さの目安が伝わる |
スマホで十分です。日付は撮影データに自動で残りますが、念のため撮影日をメモにも控えておくと安心です。屋根の被害は、絶対にご自分で上がらず、地上からズームで撮ってください。
家の中の被害も撮ってください
外まわりだけで終わらせてしまう方が、とても多いです。ですが家の中も撮っておいてください。理由があります。
内閣府「災害に係る住家の被害認定基準運用指針」(令和8年6月版)を見ると、地震による被害(木造・プレハブ)の判定に使う部位は、調査の段階で変わります。第1次調査で見るのは屋根・外壁・基礎という外まわり。第2次調査になると、これに柱・床・内壁・天井・建具・設備が加わります。
つまり、室内側の壁のひび、天井のシミ、ドアや窓のたてつけの狂いは、より詳しく見てもらう段階で判定の対象になる箇所です。あとから再調査をお願いすることになったとき、その時点の写真が残っていれば話が早く進みます。外と同じように、部屋の全景→傷んだ箇所の寄り、の順で撮っておいてください。
現地調査を待たずに出せる「自己判定方式」という選び方
被害が軽く、明らかに「準半壊に至らない(一部損壊)」と分かる場合は、提出した写真で判定してもらい、現地調査を省略できる自己判定方式という手続きがあります。内閣府の実施体制の手引きでも、被害が軽微な物件について調査を簡素化する方法として示されています。
熊本市では、マイナポータルからの電子申請で該当のチェックを入れた場合、写真による自己判定方式で「準半壊に至らない(一部損壊)」としてり災証明書が発行される、と案内されています。現地調査の順番待ちをせずに受け取れるのが、この方式のいちばんの利点です。
| 自己判定方式 | 現地調査 | |
|---|---|---|
| どんな方式か | 提出した写真で判定し、現地調査を省く | 市町村の調査員が家を見て判定する |
| 向いているのは | 被害が軽く、一部損壊の判定で納得できる方 | 被害が大きいかもしれないと感じる方 |
| 良いところ | 順番待ちがなく、早く受け取れる | 外から見えにくい被害も見てもらえる |
10年前の熊本地震でも、この考え方は使われていました。内閣府の資料には、熊本県合志市が平成28年4月の熊本地震の第1次調査で、被災者が持参した写真をもとに被害程度の聞き取りを行い、軽微な被害で一部損壊(半壊に至らない)の判定となることに被災者が納得した場合はその場で罹災証明書を交付した、という事例が記録されています。このときも「持参した写真」が手続きを前に進めていました。
家族で決めておきたい、「先に写真!」

ご家族で「片付ける前に、先に写真!」と決めておいてください。撮り終わったら、あとは遠慮なく片付けて大丈夫です。
撮った写真が活きる場面は、罹災証明だけではありません
| 場面 | 写真の役割 |
|---|---|
| 罹災証明の申請 | 被害程度の認定資料。現地調査の補完にも |
| 地震保険の請求 | 鑑定人への説明資料。修理前の状態の証明 |
| 修理業者への相談 | 見積もりの精度が上がる。電話やメールでの事前相談もスムーズ |
| 公的支援・減免の手続き | 被害を示す添付資料として |
まとめ:写真は、あなたの家を守る証拠です

当社の無料点検では、プロの目で見た被害箇所の写真撮影もお手伝いし、記録用にお渡ししています。「どこを撮ればいいか分からない」という段階のご相談も、どうぞお気軽に。押し売りは絶対にいたしません。
お電話:096-339-4539(有限会社 日進塗工/熊本市北区龍田)
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「記事を読んだ」とお伝えいただければ話が早いです。点検時に撮影した写真は記録用にお渡しします。罹災証明や保険の手続きの説明資料としてお使いいただけます。
この記事を書いた人

市原 功一朗(いちはら こういちろう)
有限会社日進塗工 代表|一級建築塗装技能士・外壁診断士
熊本市北区龍田を拠点に、地域の家々を塗り続けて30年。一級建築塗装技能士・外壁診断士として、熊本特有の暑さや雨風に合わせた戸建て塗装を累計1,500件以上手掛けてきました。「見えない下地処理こそ丁寧に」を信条に、押し売りのない無料診断を徹底。地元の視覚障がい者フットサル(ブラインドサッカー)のスポンサーなど、地域福祉への支援にも取り組んでいます。完工後も熊本の「住まいの主治医」として、年1回の無料点検で長くお付き合いしています。