モルタル外壁の「浮き」や「剥がれ落ち」。地震のあとに手で触って確認してはいけない理由
熊本市北区 築32年 60代女性
地震のあと、モルタルの外壁の一部がぷっくり膨らんでいるのに気づきました。触ると崩れそうで怖いです。ポロポロと欠片が落ちている場所もあって、孫がよく遊びに来るので、下を通るたびにヒヤヒヤしています。家も古いですし、これを機に大きな補修も考え始めています。

市原
お孫さんのことを最優先に考えられたのは、大正解です。その膨らみは「浮き」といって、壁の内側で剥がれかけている状態。見た目以上に危険で、手で触って確かめるのが一番いけません。安全の確保から補修の道筋まで、順にご説明しますね。
この相談に答えるのは:市原 功一朗(日進塗工 代表・一級建築塗装技能士・外壁診断士)熊本で30年、戸建て塗装1,500件以上。押し売りしない無料診断がモットーです。
結論:浮いた壁は「触らない・近づかせない」。それが今日やることです

モルタル外壁の「浮き」は、表面のモルタル層が内側の下地から剥がれかけて、間に隙間ができた状態です。表面はまだ繋がって見えても、支えを失いかけている状態で、ぷっくりした膨らみはその警告サインです。
地震の揺れは、この浮きを一気に進めます。そして余震が続く間は、いつ剥がれ落ちてもおかしくない状態が続きます。
地震の揺れは、この浮きを一気に進めます。そして余震が続く間は、いつ剥がれ落ちてもおかしくない状態が続きます。
手で触ってはいけない理由
どれくらい浮いているか、押して確かめたくなるものです。でも、浮いたモルタルは思っている以上に大きな塊で剥がれます。厚み数センチのモルタル片は、小さく見えてもずっしり重く、頭や肩に落ちれば大けがです。
押した瞬間に、押した本人の上に落ちてくる。これが一番多い事故のかたちです。確認はプロの打診(専用の道具で軽く叩いて音で調べる調査)に任せてください。
押した瞬間に、押した本人の上に落ちてくる。これが一番多い事故のかたちです。確認はプロの打診(専用の道具で軽く叩いて音で調べる調査)に任せてください。
今日できる安全対策

ポイント1
人が通る場所との位置関係を確認する
膨らみや欠片の落ちている壁の下が、玄関への通り道・お孫さんの遊び場・隣家との通路になっていないか確認します。
ポイント2
近づけない工夫をする
カラーコーンやロープ、植木鉢などで「この下を通らない」動線をつくります。ご家族にも一言共有を。
ポイント3
離れた場所から写真を撮る
膨らみの位置と大きさを、離れた安全な場所からズームで記録します。罹災証明や保険、修理相談の材料になります。
築30年超でも、直す道はあります
| ご相談の状況 | 当社の対応 |
|---|---|
| 築35年超のモルタル外壁。2階ベランダ周辺から雨漏り、木部の腐食も | 外壁のひび割れを入念に補修し、腐食した幕板・破風板は木材ごと交換。塗装で仕上げ |
| 震災でモルタル外壁が損傷。修復したものの色ムラが残った | ひび割れの補修と塗り直しで、色ムラまで解消 |
※いずれも当社の施工記録に基づく実例です。
浮きの補修は、浮いた部分を安全に撤去→下地を処理→塗り直し、という流れが基本です。下地の状態次第では部分補修で済むこともあり、「築30年だからもう建て替えるしかない」と決めつける必要はありません。まず打診調査で、浮きの範囲を正確に知ることが出発点です。
浮きの補修は、浮いた部分を安全に撤去→下地を処理→塗り直し、という流れが基本です。下地の状態次第では部分補修で済むこともあり、「築30年だからもう建て替えるしかない」と決めつける必要はありません。まず打診調査で、浮きの範囲を正確に知ることが出発点です。
まとめ:古い家こそ、点検の価値があります

市原
今日のまとめは3つです。①膨らみは「浮き」=内側で剥がれかけのサイン。②手で触って確かめない。今日やるのは「近づかせない工夫」と写真。③築30年超でも、打診調査で範囲が分かれば直す道はある。
お孫さんが安心して遊びに来られるお家に戻しましょう。打診調査を含む点検のご相談、お待ちしています。押し売りは絶対にいたしません。
お孫さんが安心して遊びに来られるお家に戻しましょう。打診調査を含む点検のご相談、お待ちしています。押し売りは絶対にいたしません。
モルタル外壁の点検・打診調査のご相談はこちらから
お電話:096-339-4539(有限会社 日進塗工/熊本市北区龍田)
お問い合わせフォームはこちら
「記事を読んだ」とお伝えいただければ話が早いです。浮きの範囲を調べたうえで、部分補修から全体まで、ご予算に合わせた直し方をご提案します。
お電話:096-339-4539(有限会社 日進塗工/熊本市北区龍田)
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この記事を書いた人

市原 功一朗(いちはら こういちろう)
有限会社日進塗工 代表|一級建築塗装技能士・外壁診断士
熊本市北区龍田を拠点に、地域の家々を塗り続けて30年。一級建築塗装技能士・外壁診断士として、熊本特有の暑さや雨風に合わせた戸建て塗装を累計1,500件以上手掛けてきました。「見えない下地処理こそ丁寧に」を信条に、押し売りのない無料診断を徹底。地元の視覚障がい者フットサル(ブラインドサッカー)のスポンサーなど、地域福祉への支援にも取り組んでいます。完工後も熊本の「住まいの主治医」として、年1回の無料点検で長くお付き合いしています。