災害救助法の「住宅応急修理制度」とは?お金がもらえる制度ではないって本当?
宇城市 築24年 50代男性
ニュースで「応急修理制度」という言葉を聞きました。国がお金を出して修理してくれる制度らしいのですが、自分が対象なのか、いくら出るのか、どこに申し込むのか、調べても難しい言葉ばかりでよく分かりません。瓦の落下と外壁のひびがあって、罹災証明は申請済みで結果待ちです。

市原
震源に近い宇城市、大変でしたね。この制度は一言でいうと「国の費用で直してもらえる。ただし現金は受け取れない」制度です。覚えることは3つだけ。「準半壊以上が対象」「現物支給」「窓口は市町村」。順にかみ砕いてご説明しますね。
この相談に答えるのは:市原 功一朗(日進塗工 代表・一級建築塗装技能士・外壁診断士)熊本で30年、戸建て塗装1,500件以上。押し売りしない無料診断がモットーです。
結論:覚えるのは「準半壊以上・現物支給・窓口は市町村」の3つだけ
応急修理制度は、災害救助法が適用された地域で、被災した住まいの「日常生活に必要な最小限の部分」を応急的に修理する制度です。今回の令和8年熊本地震では、県内21市町村に災害救助法が適用されています。
ポイントは、お金がもらえる給付金ではないこと。市町村が修理業者に発注し、費用は市町村から業者へ支払われます。だから「現物支給」と呼ばれます。
ポイントは、お金がもらえる給付金ではないこと。市町村が修理業者に発注し、費用は市町村から業者へ支払われます。だから「現物支給」と呼ばれます。
制度のしくみを図で見る

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 罹災証明で「準半壊」以上の判定を受け、自らの資力では応急修理できない世帯 |
| 限度額 | 半壊以上:70万6千円以内/準半壊:34万3千円以内(能登半島地震での基準。年度により改定されるため、今回の金額は市町村の案内で確認を) |
| 対象工事 | 屋根・壁・床・窓・台所・トイレなど、日常生活に不可欠な部分の応急的な修理 |
| 対象外 | 美観目的の塗装、家電、内装のグレードアップなど |
| 申込先 | お住まいの市町村 |
災害救助法の適用状況は熊本県の発表を、申込方法や受付開始は各市町村の発表をご確認ください(熊本市の方は熊本市の地震特設ページ)。
「緊急の修理」と「応急修理」は2階建てです
| 制度 | 内容 | 限度額の目安 |
|---|---|---|
| ① 住家の緊急の修理 | ブルーシート展張など、被害拡大を防ぐ緊急対応。災害発生から10日以内が期限 | 56,400円(熊本市の今回の案内) |
| ② 住宅の応急修理 | 屋根・壁・窓など生活に不可欠な部分の応急的な修理 | 準半壊34.3万円/半壊以上70.6万円(年度改定あり) |
今回の地震では、熊本市がすでに「住家の緊急の修理」制度の案内を公表しています(①の制度)。①は期限がとても短く、②は罹災証明の結果が必要。時間軸が違う2つの制度が動く、と覚えてください。
対象になるのは「生活に不可欠な部分」です

屋根の雨漏り、壊れた窓や玄関、壁の穴、使えないトイレ。「これが直らないと暮らせない」部分が対象です。
一方、「ついでに外壁全体を塗り直したい」といった美観目的の工事は対象外。そこは制度と切り分けて、家計と相談しながら計画するのが正解です。当社では、制度の対象になりそうな箇所とそうでない箇所を分けた見積もりのご相談にも対応しています。
一方、「ついでに外壁全体を塗り直したい」といった美観目的の工事は対象外。そこは制度と切り分けて、家計と相談しながら計画するのが正解です。当社では、制度の対象になりそうな箇所とそうでない箇所を分けた見積もりのご相談にも対応しています。
申請前に知っておきたい注意点
ポイント1
罹災証明の結果が入口になる
対象かどうかは被害区分(準半壊以上)で決まります。罹災証明の申請がまだの方はそちらが先。修理前の写真を忘れずに。
ポイント2
着工の順番に注意
制度を使う場合の工事の進め方(申込前の着工が認められるか等)は市町村の運用によります。使うつもりがあるなら、勝手に本工事を進める前に市町村へ確認を。
ポイント3
期限がある
申請・完了には期限が設けられます。「落ち着いてから調べよう」と後回しにせず、受付が始まったら早めに動きましょう。
まとめ:制度は難しくありません

市原
今日のまとめは3つです。①「準半壊以上・現物支給・窓口は市町村」。②緊急の修理(ブルーシート等)と応急修理の2階建てで、時間軸が違う。③対象は生活に不可欠な部分。美観の工事は別で計画する。
市町村の発表は随時更新されます。本記事も新しい発表が出たら更新していきます。「うちは対象になりそうか」の見立てのご相談も歓迎です。押し売りは絶対にいたしません。
市町村の発表は随時更新されます。本記事も新しい発表が出たら更新していきます。「うちは対象になりそうか」の見立てのご相談も歓迎です。押し売りは絶対にいたしません。
修理箇所の切り分け相談・無料点検はこちらから
お電話:096-339-4539(有限会社 日進塗工/熊本市北区龍田)
お問い合わせフォームはこちら
「記事を読んだ」とお伝えいただければ話が早いです。制度対象になりそうな箇所とそれ以外を分けた見積もりのご相談にも対応します。
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この記事を書いた人

市原 功一朗(いちはら こういちろう)
有限会社日進塗工 代表|一級建築塗装技能士・外壁診断士
熊本市北区龍田を拠点に、地域の家々を塗り続けて30年。一級建築塗装技能士・外壁診断士として、熊本特有の暑さや雨風に合わせた戸建て塗装を累計1,500件以上手掛けてきました。「見えない下地処理こそ丁寧に」を信条に、押し売りのない無料診断を徹底。地元の視覚障がい者フットサル(ブラインドサッカー)のスポンサーなど、地域福祉への支援にも取り組んでいます。完工後も熊本の「住まいの主治医」として、年1回の無料点検で長くお付き合いしています。