訪問業者に「今すぐ塗らないと大変なことになる」と言われた時の正しい対処法

玄関先で訪問営業に応対する様子(イメージ)
公開日: 更新日: お客様相談室
熊本市北区 築15年 60代女性
熊本市北区 築15年 60代女性
先日、突然訪ねてきた業者さんに「外壁がかなり傷んでいます。今すぐ塗らないと大変なことになりますよ」と言われました。そう言われると不安で…。本当に急がないといけないのでしょうか?
市原
市原
結論から申し上げると、外壁の劣化で「今日契約しなければならない緊急事態」は、まずありません。劣化は年単位でゆっくり進むものです。よくある営業トークのパターンと、その場での正しい対処法をご説明しますね。
市原功一朗この相談に答えるのは:市原 功一朗(日進塗工 代表・一級建築塗装技能士・外壁診断士)
熊本で30年、戸建て塗装1,500件以上。押し売りしない無料診断がモットーです。

結論:外壁劣化に「今日契約すべき緊急事態」はありません

外壁や屋根の劣化は、数日や数週間で急変するものではありません。仮に本当に傷んでいたとしても、複数の業者に見てもらい、比較して決める時間は十分にあります。
「今すぐ」「今日だけ」と時間を区切ってくる時点で、その提案は建物のためではなく、契約のための言葉だと考えてください。

よくある訪問営業のトーク3パターン

よくあるトークその狙い知っておきたい実際
「近くで工事をしていて、お宅の壁が見えたので」偶然を装った接点づくり定番の入り口です。本当に近所の工事現場があるか確かめようがありません
「無料で点検しますよ。屋根に上がらせてください」写真で不安を煽って即決を迫る知らない業者を屋根に上げるのは危険。壊れていないのに「壊れている」と言われた・わざと壊されたといった事例が国民生活センターに報告されています
「今日契約してくれたら値引きします」比較検討をさせない適正価格の見積もりに「今日だけ」の期限は必要ありません

【ご注意】大きな災害の後は、便乗した点検商法が急増します

熊本は大きな地震や豪雨をたびたび経験してきた土地です。大きな災害の後には、「屋根が危ない」「保険で無料で直せる」といった不安につけ込む訪問営業が急増することが、国民生活センターなどから繰り返し注意喚起されています。
被害が心配なときこそ、次の対処3原則を思い出してください。応急処置が必要な場合も、その場で契約せず、市町村の相談窓口や、顔の見える地元業者に確認してからにしましょう。
地震のあとの点検商法や保険金がらみの勧誘については、「地震直後の無料点検」への対処と「自己負担ゼロで修理できます」という勧誘の落とし穴で詳しく解説しています。

その場での対処、3つの原則

訪問営業への対処3つの原則。屋根や敷地に上げない・その場で契約しない・地元の業者に相談すると伝える(図解)
ポイント1

屋根や敷地に上げない

「点検だけでも」と言われても、その場で屋根や裏手に入らせないでください。状態の確認は、自分で選んだ業者に頼めば十分です。
ポイント2

その場で契約しない

どんなに感じが良くても、書類だけ受け取って「家族と相談します」で一度閉める。本当に良い提案なら、後日でも同じ条件で出せるはずです。
ポイント3

「地元の業者に診てもらいます」と伝える

この一言で引き下がる業者がほとんどです。しつこい場合は、はっきり断った上で消費生活センターに相談を。
万一その場で契約してしまっても、訪問販売の契約は法定の書面を受け取った日から8日間、クーリング・オフ(無条件解約)ができます。慌てず、お住まいの消費生活センターに相談してください。
クーリング・オフは契約書面を受け取った日から8日間、無条件で解約できる(図解)

実際にあったご相談:慌てなかった方々の選択

当社に実際にいただいたご相談やご依頼の内容をご紹介します。
ご相談の内容当社の対応
塗装の訪問営業や営業電話がたびたびあり、屋根や外壁の色あせ、ひび割れを指摘されていた。塗り替えの時期なのか迷い、数社から見積もりを取っていた代表が伺って見積もりをご説明し、費用の見込みや、無機塗料・遮熱塗料の違いについてのご質問にお答えしました
ハウスメーカーの定期訪問で塗装を勧められたが、見積もりが高額で見送っていた。3年ほどたって改めて塗装を考えたご自身で当社のホームページを見てご連絡をいただき、材料を含めた見積もりの内容を代表がご説明しました
地元の塗装会社2社に見積もりを頼んで比べたいご紹介とホームページをきっかけにご依頼いただき、塗料の違いを含めて見積もりの内容をご説明しました
3組に共通するのは、その場で決めずに「調べる・比べる」の一呼吸を置いていることです。私たち日進塗工も比較は歓迎で、他社の見積書の読み方のご相談にも応じます。見積書のどこを見ればよいかは「相見積もりは何社とるのが正解?」で詳しく解説しています。

データで見る:点検商法の相談は全国で急増しています

「点検商法」の相談件数(全国・年度別)

12,5502023年度19,2492024年度19,6962025年度
出典:国民生活センター「訪問販売によるリフォーム工事・点検商法」(2026年7月更新の公表値をもとに日進塗工作成)
点検商法の相談は2023年度の12,550件から2024年度には19,249件へと急増し、2025年度も19,696件と高い水準が続いています(国民生活センターの公表データ)。
手口が広く知られるほど巧妙になるのがこの種の商法です。知識と相談先を持っておくことが、いちばんの備えになります。

困ったときの相談窓口(熊本の方向け)

窓口電話受付
消費者ホットライン(全国共通)188(いやや)最寄りの消費生活相談窓口につながります
熊本県消費生活センター096-383-0999平日9時〜17時
熊本市消費者センター096-353-2500平日9時〜17時(熊本市にお住まいの方)
「契約してしまったかも」「断り切れない」という段階のご相談で大丈夫です。早いほど打てる手が多くなります。もちろん、施工や劣化に関する技術的な疑問は当社へどうぞ。

本当に傷んでいたら?——セカンドオピニオンという安心

訪問業者の指摘がどうしても気になる場合は、地元の業者に「こう言われたのですが、実際どうでしょうか」と診断を頼んでください。
日進塗工の無料診断は、劣化箇所を写真でお見せして、緊急度を段階で説明します。「まだ塗らなくて大丈夫」ならそのままお伝えします。診断だけのご利用も、もちろん歓迎です。

まとめ:「今すぐ」と言われたら、今すぐ決めない

市原
市原
覚えていただきたいのは3つです。①外壁の劣化に「今日契約すべき緊急事態」はない。②屋根に上げない・その場で契約しない・地元の業者に相談すると伝える、の3原則で対処。③万一契約しても8日間はクーリング・オフができる。
不安を煽られたときこそ、一呼吸おいてください。「こう言われたけど本当?」というセカンドオピニオンのご相談、いつでもお受けします。もちろん押し売りは一切いたしません。
無料診断・ご相談はこちらから
お電話:096-339-4539(有限会社 日進塗工/熊本市北区龍田)
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「記事を読んだ」とお伝えいただければ話が早いです。診断だけのご利用も歓迎。完工後も年1回の無料点検で、住まいの主治医としてお付き合いします。

この記事を書いた人

有限会社日進塗工 代表 市原功一朗

市原 功一朗(いちはら こういちろう)
有限会社日進塗工 代表|一級建築塗装技能士・外壁診断士

熊本市北区龍田を拠点に、地域の家々を塗り続けて30年。一級建築塗装技能士・外壁診断士として、熊本特有の暑さや雨風に合わせた戸建て塗装を累計1,500件以上手掛けてきました。「見えない下地処理こそ丁寧に」を信条に、押し売りのない無料診断を徹底。地元の視覚障がい者フットサル(ブラインドサッカー)のスポンサーなど、地域福祉への支援にも取り組んでいます。完工後も熊本の「住まいの主治医」として、年1回の無料点検で長くお付き合いしています。

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