ハウスメーカーの定期点検で塗装を勧められた。地元の塗装専門店に頼むのと何が違う?

2通の外壁塗装の見積書を見比べる夫婦(イメージ)
公開日: 更新日: お客様相談室
熊本市 築12年 40代女性
熊本市 築12年 40代女性
家を建てたハウスメーカーの定期点検で外壁塗装を勧められて、見積もりをもらいました。想像より高くて、夫と二人で驚いています。地元の塗装専門店に頼むのと何が違うんでしょう?大手の安心感は捨てがたいし、ハウスメーカーの保証がなくなるのも心配で…。
市原
市原
結論から申し上げると、金額の差の多くは「誰が塗るか」より「間に誰が入るか」から生まれます。ハウスメーカー経由でも、実際に塗るのは地元の塗装店の職人ということは珍しくありません。ご心配の建物の保証は、他社で塗ると条件が変わる会社もあるので、先に確かめておきましょう。どちらが正解かはご家庭で変わりますので、比べるときに両方へ確かめる3つのことをご説明しますね。
市原功一朗この相談に答えるのは:市原 功一朗(日進塗工 代表・一級建築塗装技能士・外壁診断士)
熊本で30年、戸建て塗装1,500件以上。押し売りしない無料診断がモットーです。

結論:差の正体は「間に入る会社」。比べるのは、誰が塗り、誰が保証し、誰が点検するか

ハウスメーカーに塗装を頼むと、ハウスメーカーが窓口と工事の管理を受け持ち、実際の塗装は提携する塗装店が行う形も多くあります。窓口と管理の費用が見積もりに乗るぶん、同じ塗料・同じ工程でも金額は上がりやすくなります。
ただ、ハウスメーカーには、建てたときの図面や仕様を持っている、窓口が一つで済む、といった良さもあります。高いから悪い、安いから良い、ではありません。その金額に何が含まれていて、誰が何に責任を持つのかを確かめてから比べることが大切です。
頼み先で変わるお金の流れ。ハウスメーカー経由は窓口・管理の費用を経て塗装店の職人へ、塗装店に直接なら職人へそのまま(図解)
ハウスメーカーに頼むこと自体は、珍しい選択ではありません。塗装に限らないリフォーム全般の調査ですが、一戸建てでリフォームを契約した先は「全国規模のハウスメーカー」が27.1%、「地元密着の工務店」が31.8%でした(住宅リフォーム推進協議会「2025年度 住宅リフォームに関する消費者実態調査」2026年2月)。工務店は家づくり全般を請け負う会社で、塗装専門店とは別の区分です。
どちらにも頼む人がいます。人数ではなく、次の物差しで比べてください。

見積書を並べるときの物差し

確かめることハウスメーカー経由地元の塗装店に直接
実際に塗る人提携する塗装店の職人のことが多い。会社名を聞くその塗装店の職人か、下請けに出すのかを聞く
見積もりに含まれるもの工事費に加えて、窓口・管理の費用工事費が中心
塗装の保証を出す会社ハウスメーカー。年数と対象を書面で確認その塗装店。年数と対象を書面で確認
塗ったあとの点検ハウスメーカーの点検の予定に組み込まれていることがある塗装店ごとに違う。有無と頻度を聞く
比べる前に、もう一つ確かめておきたいのが、今お持ちの建物の保証です。住宅会社によっては、長期保証を延ばす条件として、点検で必要と判断された有償の工事を自社や指定の工事店で行うことを挙げている場合があります。
条件は会社や契約によって違います。お手元の保証書やメンテナンスの案内を確かめてください。そのうえでハウスメーカーに「他社で塗装した場合、どの保証がどうなるか」を聞いておくと、あとで迷わずに済みます。

両方に聞いておきたい3つのこと

比べる前に聞く3つのこと。実際に塗るのは誰か、保証を出すのは誰か、点検は誰が続けるか(図解)
ポイント1

実際に塗るのは誰ですか?

会社の名前と、現場に来る職人がどこに所属しているかを聞きます。塗る人と話ができるかどうかも、仕上がりの満足に関わります。
ポイント2

塗装の保証は、誰の名前で何年ですか?

保証書を出す会社、年数、何が対象かを書面で確かめます。あわせて、今の建物の保証がどうなるかもハウスメーカーに確認します。
ポイント3

塗ったあとの点検は、誰が続けますか?

塗装は塗って終わりではありません。何年ごとに誰が見に来てくれるのか、費用はかかるのかを聞いておきます。
見積書に並ぶ塗料のグレードが気になったら、高機能塗料が値段に見合うかを考えた記事も参考にしてください。条件をそろえて見積もりを並べるコツは相見積もりの記事に、金額の「一式」表記の注意点は「一式◯◯万円」の格安パックと追加料金にまとめています。

当社の場合:塗る職人と、保証・点検の窓口が同じ会社です

当社は、自社の職人が施工します。お見積もりのご説明には代表の私も伺いますし、塗装の保証と、完工後の年1回の無料点検も当社が直接お引き受けします。塗る人と、あとで見に来る人が同じ会社なので、ご相談の窓口が一つで済みます。
お住まい・ご相談実際の進め方
熊本市東区のお住まい(単色では物足りない)1階と2階を色分けし、タイル模様の部分は目地とタイルを2色で塗り分け。新築当時のような高級感のある外観に
合志市(西合志)のお住まい(チョーキング=触ると手に白い粉がつく状態や、色あせ)ブルーとホワイトのアクセントで一新。雨樋やベランダ手すりのシーリング(外壁の継ぎ目を埋めるゴム状の材料。コーキングとも呼びます)の補修まで細部を施工
築14年・外壁の継ぎ目のひびとチョーキング塗料の色は見本板を取り寄せ、仕上がりを画面でも確かめながら、時間をかけて決めていただきました。ご要望には職人自身がお答えし、そのやりとりを喜んでいただきました
30年近くのお付き合い塗り替えから熊本地震のあとの工事、小さな工事まで同じ窓口でご相談いただいています

まとめ:金額の差は、中身を並べれば説明がつく

市原
市原
締めくくりに3つ。
①金額の差の多くは、間に入る会社の窓口・管理の費用から生まれる。
②ハウスメーカーには図面や窓口の安心という良さもあり、高いから悪いわけではない。
③比べるときは「誰が塗るか」「誰が保証するか」「誰が点検を続けるか」を両方に聞き、今の建物の保証がどうなるかも確かめる。
ハウスメーカーの見積書をお持ちいただければ、同じ条件で当社のお見積もりを出し、並べてご説明します。比べたうえでハウスメーカーを選ばれても、もちろん構いません。ご夫婦で納得して選べたら、足場が立つ日を楽しみに待てるはずです。まずはハウスメーカーの見積書ともう1社の見積書を並べて、中身を比べるところから始めましょう。
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お電話:096-339-4539(有限会社 日進塗工/熊本市北区龍田)
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「記事を読んだ」とお伝えいただければ話が早いです。診断だけのご利用も歓迎。完工後も年1回の無料点検で、住まいの主治医としてお付き合いします。

この記事を書いた人

有限会社日進塗工 代表 市原功一朗

市原 功一朗(いちはら こういちろう)
有限会社日進塗工 代表|一級建築塗装技能士・外壁診断士

熊本市北区龍田を拠点に、地域の家々を塗り続けて30年。一級建築塗装技能士・外壁診断士として、熊本特有の暑さや雨風に合わせた戸建て塗装を累計1,500件以上手掛けてきました。「見えない下地処理こそ丁寧に」を信条に、押し売りのない無料診断を徹底。地元の視覚障がい者フットサル(ブラインドサッカー)のスポンサーなど、地域福祉への支援にも取り組んでいます。完工後も熊本の「住まいの主治医」として、年1回の無料点検で長くお付き合いしています。

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